日本のアップルストアを強化している理由 その2
なぜアップルが今になって日本のアップルストアの強化に乗り出したのかを営業利益率の視点から解説したいと思います。
驚異的な日本での営業利益率
下にアップルの地域別年間営業利益率の推移を示しました。
見て頂ければ一目瞭然ですが、日本が突出して営業利益率が高いことがわかります。アメリカ大陸で営業利益率32~33%、中国で営業利益率38~39%と他のメーカーに比べたらこれでも圧倒的に高い営業利益率ですが、日本においては42~48%と40%を上回る圧倒的な営業利益率をたたき出しています。
営業利益率が高いということは売上に対する経費の割合が少ないということですから、他地域に比べたらまだまだ売上を伸ばすために経費を使う余地があるということです。
こうした事実から日本においてアップルストアの新規出店や既存店の改装に経費を使う余力がアップルにはあるので、日本におけるアップルストアの強化に乗り出したと推察されます。
※アップルの投資家向け決算資料を元にグラフを作成しています。
アップルの決算資料では1、アメリカ大陸 2、ヨーロッパ・インド・中東・アフリカ 3、中国・香港・台湾 4、日本 5、その他アジア(オーストラリアなど)という5つの地域に分類しています。
アップルは9月決算のため、会計年度と実際の西暦には3か月のずれがあります。
当資料は投資の勧誘を目的としたものではありません。