日本のアップルストアを強化している理由
2018年4月アップルストアの新店舗アップル新宿がオープンしました。さらに2018年はアップル京都ほか2店舗の新店舗のオープンが予定されています。また、アップル渋谷の改装オープンも2018年か2019年に予定されています。
そこで、なぜアップルが今になって日本のアップルストアの強化に乗り出したのかを解説したいと思います。
日本での驚異的な売上の伸び
下にアップルの地域別年間売り上げ高の推移を示しました。
それぞれの地域の年間売り上げを青:2015年、赤:2016年、黄:2017年で示しています。見てわかるように2016年、2017年と2年連続で前年の売上を上回っているのは日本だけです。アメリカ大陸もヨーロッパも売り上げが増えたり下がったりしている中、コンスタントに売上が伸び続けています。
一般的には日本は人口減少が始まり経済は下降していき、中国はまだまだ人口が増え経済が上昇していくと言われていますが、アップルに限っては中国で売り上げが激減しているにもかかわらず日本ではコンスタントに売り上げが上昇しています。日本一か国だけで中国とインドと中東を除くアジアの国々の合計売上よりも多くの売上をあげています。
こうした事実からアップルも日本市場の大切さを見直し、アップルストアの強化に乗り出したと推定されます。
※アップルの投資家向け決算資料を元にグラフを作成しています。
アップルの決算資料では1、アメリカ大陸 2、ヨーロッパ・インド・中東・アフリカ 3、中国・香港・台湾 4、日本 5、その他アジア(オーストラリアなど)という5つの地域に分類しています。
アップルは9月決算のため、会計年度と実際の西暦には3か月のずれがあります。
当資料は投資の勧誘を目的としたものではありません。
日本の売上が伸びている理由
なお、日本の売上が伸びている理由についてはアップルは2017年11月の決算資料で「アップストア、アップルミュージック、アップルペイ、iCloudといったサービス分野の売上が伸びていること」を主な理由として挙げています。